2012/08/04 福島起業塾

第3回 福島起業塾 実施レポート

 第3回の講師である後藤は、持参した自身の経営するドーナツプラントのドーナッツを、受講生一人一人に配りはじめた。
思いがけないプレゼントと、その屈託のない笑顔に、第3回の講義はリラックスした雰囲気の中、はじまった。

  

後藤は、小学校から高校までずっと第一線で野球漬けの毎日を送った野球少年である。
その後藤は、卒業後すぐに仲間と店をオープンさせる。もともと天性の店舗プロデュースの才を持つ後藤は、1店舗目から繁盛店となり、株式会社とするが「経営」とは かけ離れたもので、持ち株比率でその店を奪われてしまう。起業家としてのはじめの失敗である。

その後も、様々なブランドとのコラボレーションカフェや、レストランをプロデュースしながら、飲食店舗のプロデュースのノウハウを溜めていく。
彼は一貫して飲食業を営んできているが、一度だけ、自身の趣味が高じ、映画ライセンスビジネスを手掛けたことあがる。そこで成功と失敗を知ることになるが、ライセンスビジネスのノウハウを学んだ。
その後、NYで出会ったドーナッツプラントのライセンスを取得し、今の会社を設立することになるが、ドーナッツプラント第1号店と工場の開業までの資金集めや、契約までの苦労話。後藤の話は冒険小説でも読んでいるかのように、手に汗握るものであり、それは同時に、夢と現実の狭間で、苦悩しながらも、真っ直ぐに進む志の大切さを受講生は感じたのではないだろうか。

最後に、後藤は受講生に向け、冒頭と同じ、屈託のない笑みで話した。

「たくさんの失敗や苦労が実を結ぶ、失敗は成功の肥やしになること」
「頭で考えるのではなく、実地での体験がアントレプレナーには大事であること」
失敗を恐れず、前に進むこと。それは気が付かないうちに、経験という鎧を身に付けていくということを、受講生は感じとったはずである。

そして最後に締めくくった「 JUST DO IT ! 」