2013/01/18 福島起業塾

第11回 福島起業塾 実施レポート

 当日の東北は雪。福島駅に到着すると、関東には降らないさらさらのパウダースノーが駅前のロータリーをおおっている。
雪による渋滞の為奥本教授は15分ほど遅れると言う連絡がはいるが、講義は定刻にスタートする。 第十一回の講師は、志友会副代表理事 株式会社アーモンドアイ/株式会社ラタンセブンコミュニケーション代表取締役 白浜 匡城が務めた。

白浜は講義の冒頭で自身のプロフィールと2つの会社の設立から今後のの戦略などを話す。特にアパレルの現状とPRの今後の手法はわかりやすかった。またアーモンドアイの企業理念を例にして、何故企業理念が存在するかについて語った。それは企業が百年存続する為にそして、判断を迷ったとき社員が行動指針にする為という話は説得力がある。

そしてPhase③のテーマ“何を志すのか?事業にするのか?”について掘り下げていく。

まず、何を事業にするのか
1.好きな仕事をして収入が高い。
2. 嫌いな仕事をして収入が高い。
3.好きな仕事をして収入が低い。
4.嫌いな仕事をして収入が低い。
1.と4.はわかりやすいが、実はほとんどの人が2.にカテゴライズされている。しかし本当は3.のカテゴリーの人のほうが幸せであることが多い。人は好きな事を見つけてそのことに没頭することが肝心と白浜は説く。
“何を事業にするかは、時間を忘れるくらい好きな事を事業にしなさい”と言うアドバイスはシンプルだが一番重要で見落としがちなポイントである。

次に“何を志すのか?”
ここでは“人生は「考えること」と「行動すること」でできている”と“思考は現実化する”などの成功哲学を話す。ここまでは事業に成功した人の言葉として有名である。
しかし白浜はさらに “志す”ときにもうひとつ重要なものに“行動は感情にコントロールれる”と説く。 考え抜いた志を行動に起こすことは成功への第一歩だが感情がついてこなければ、達成されない。
自分の内面とのコミュニケーションをとるくせをつけるべき。これがが“何を志すか?”考えるときに肝心なことである。
確かに志は立派だが途中で挫折するときはくすぶった感情があるからであろう。 以上の2つのテーマに即して自身の体験や失敗談を交え
いかに“好きな事をやる”“自分の内面とコミュニケーションをとる”ことが大事かを丁寧にはなした。

ポイントが2つに絞られてはなされたので、学生にはわかり易い内容であった。

質疑応答ではやはり“自分の好きなこと”に関する質問が多く出た。大学の4年間は、何を志すのか?本当に自分が好きなものはなんなのかを落ち着いて考えられる大切な時間であるのだろう。